中学受験を目指す小学生のお子様をお持ちの親御様、こんにちは。
今回は、私立「栄光学園中学校」の評判と、試験の傾向を解説します。
評判
■ 受験
栄光学園中学校は「神奈川御三家」の一つ。浅野学園、聖光学院と並ぶ難関校の一つです。偏差値65がボーダーラインで、60を超える受験生が多いです。倍率は例年2.5倍程度となります。浅野学園、聖校学院を併願校に、サレジオ学院を滑り止めとします。受験日は2月2日。筆記試験4科目で評価されます。
■ 環境
JR「大船駅」西口(観音側)下車徒歩15分
バス停「大船観音前」から「清泉女学院」行きで約2分「栄光学園前」下車
通学時間が、公共交通機関と徒歩で90分以内の生徒が入学を認められます。
東京ドーム約2.4倍の校地面積を誇り、野球場やサッカー場など、設備はたいへん充実しています。
■ 学習
中学1~2年のころから定期的な小テストやノートチェックが行われています。週7時間の英語の授業にはとくに力を入れ、語学力の養成に効果をあげています。自習室や図書館を利用して、放課後に自習することができます。
高校3年時に、文系・理系のクラス分けを実施し、それぞれのクラスに対応した範囲で、演習を中心として取り組みます。また、開校以来実施されている「倫理教育」「宗教教育」も特徴です。
■ 生徒
1学年180名、1クラス45名。中学・高校6学年のうち、2学年ごとに学習プランと、生活指導プランを立てていきます。
部活動は原則全員参加。活動時間は週2日、午後5時までとなっています。
進路は、ほぼ全員が4年制大学へ進学。国公立大学志望の生徒が最も多く、東京大学への進学者数は例年、最多を記録しています。
出題の傾向と対策
■ 算数
70点満点/60分。
問題数は少なめ。受験のために演習してきた問題とは、異なる傾向です。
ほとんどが、その場で考えさせる問題であり、また答えに至る過程も示すことが要求されるので、ふだん問題を解くときから、途中式をきちんと書くことを習慣にすることです。対策としては、まずは基本的な学習を積み重ね、しっかりものにしておくこと。そのうえで、過去問演習を重ねて、特有の傾向に慣れるようにします。
問題を解くときにも、ただ解いて終わらせるのではなく「ほかにももっとよい方法はないか」など、掘り下げて探求することが大切です。
■ 国語
70点満点/50分。
読解問題は2問、合計で10問程度。
出題は一般的で、要約、漢字、記述問題などですが、字数制限のない記述問題があり、思考力と表現力が求められます。そのためには、演習に出てきた説明文の内容を理解し、人に説明できるまでにする、といった学習が有効です。全体を理解し、さらに筆者の主張を読み取るという長文読解の基本が、高得点へと結びつきます。解くスピードをアップするために、速読なども有効です。
■ 理科
50点満点/40分。
大問は2、3問程度で、物理や化学など、さまざまな視点からひとつのテーマについての問題が出されます。毎年、出題される単元が変わるため、対策が難しいところですが、知識を蓄えるだけでなく、現象が起こった理由を説明できるようにするなど、各単元を掘り下げて学習するとよいでしょう。正しく解答するだけでなく、その科学的な根拠を理解しようという学習姿勢が大切です。
■ 社会
50点満点/40分。
社会も、理科と同じように、ひとつのテーマをさまざまな角度から問う問題が出されます。グラフの読み取り、作図、記述問題など出題の形式はさまざまです。
また、50字以上の記述問題が2問程度出題され、これは合否に大きくかかわってきます。対策として栄光学園の過去問はもちろんですが、記述問題の豊富な麻布、駒場東邦の過去問にチャレンジするのもよいでしょう。
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