家庭教師が教える!教科別の時短勉強法!

家庭教師コラム

「勉強している時間がなかった!」

これは「勉強しなきゃいけないことは分かっているけれど、いまいちうまくできない」という生徒さんがよく口にする言葉です。

「勉強に向かうためのやる気・根気がなかった」
「眠気に勝てず気がついたら時間が経っていた」
「マンガを読む、友達と話すなどの娯楽に時間を割いてしまった」

言い換えるならばこうした言葉が適しているのかもしれませんが、なんにせよ勉強の優先順位が低くなっていることに変わりはありません。
「勉強する時間がない」というよりも「勉強以上に優先したいことが多いため、勉強のために割ける時間が残されていない」ということなのです。

まずは生活を見直しましょう

学校、部活、塾、習い事など毎日非常に忙しく過ごしている生徒さんは決して少なくありません。しかし、忙しさの中で惰性的に過ごしている時間はないかと今一度チェックしてみましょう。

・食事のあと、いつまでもダラダラと時間を過ごしていないか?
・休日だからと言って寝すぎてはいないか?
・テレビやマンガなどの娯楽に時間を割きすぎていないか?

☆時間泥棒ランキング一位は……!?

お子さんが「時間がなかった」を口癖にしている場合には、「スマホに費やす時間も一切ないかどうか」をまずチェックしてみてください。
人を待っているときや何か手持ち無沙汰なとき、自由な時間があるとすぐに携帯やスマホを取り出す生徒さんは少なくありません。
特にやるべきことや目的がなくともとりあえず手を伸ばし、インターネット上のサイトやアプリをだらだら見ていると10分、20分などすぐに過ぎ去ってしまいます。その10分、20分も、使い方によっては貴重な勉強時間になるのです。

外へ出るときは携帯・財布・鍵を忘れずに!などの習慣を一度見直し、防犯上の理由などによりどうしても持たなければならないとき以外は携帯を預かってしまうだけでも、なかったはずの時間が戻ってくるかもしれません。

10分、20分をどう使う? 教科ごとの短時間勉強法

短時間での効率的な学習のためには「単語帳」のような小さなノートが必須となります。ノートやメモ帳には、単語に限らず苦手教科の特に覚えたい部分を書き込み、少しの時間でも効率的に苦手対策が出来るようにあらかじめ準備しておきましょう。

国語の場合

国語では「論説文」「小説文」「随筆」「古文」などの長文を読む問題が多く出題されるため、少しの時間では問題によく目を通し、答えるという学習法は難しいかもしれません。
しかし、漢字や語句の問題は単語帳を利用して短い時間で勉強することができます。

☆単語帳の書き方
「試合をキケンする」
→カタカナ部分の漢字を想像し、空中にでも良いので書いてみる
→意味を問われても答えられるようにその語句を説明する文章を考えてみる
→その語句を利用して、ほかに短文を作れないか考えてみる

数学の場合

「面倒と思わずに途中式を書く」など、細かな表記や計算が必須の数学も、短い時間に学習するのは難しそうと感じるかもしれませんが、数学は意外にも言葉で説明すべき点がたくさんあります。

☆単語帳にどう書く?
「二次方程式とは何か?」
→自らの言葉で説明してみる
→a,b,c,xなどを使用し式で表すならどんな形が二次方程式と言えるか考えてみる

英語の場合

英語こそ単語帳の力がもっとも発揮できる教科!
さらに単語のみならず、文法や発音を含む広い範囲を学習してみましょう。

☆単語帳にどう書く?
「受動態とは何か?」
→「be動詞+過去分詞形」のように言葉で説明してみる
→訳し方を説明してみる
→その文法を利用して短文を作ってみる

理科の場合

理科は単元が多岐に渡っているため、特に苦手なところを自由にピックアップしましょう。

☆単語帳にどう書く?
「有機物、無機物とは何か?」
→「炭素をふくんでいるもの」のように言葉で説明してみる
→有機物の例、また無機物の例を具体的に挙げてみる

☆単語帳にどう書く?
「塩化銅とは何か?」
→化学反応式で答えてみる
→化学式における数字や記号の役割を解体して説明してみる

社会の場合

「どれだけ暗記できるか?」が要となる社会の場合には、単語帳は必需品です。一度記入したものは必ず保管し「もう覚えた!」と思っていても時々引っ張り出してやり直してみることが大切です。

☆単語帳にどう書く?
「八代目将軍とは誰か?」
→漢字でも書けるように答える
→何年代に活躍した人物かを答える
→その人物の主な取り組み(制度や改革など)を考える

時間がない」のは「やらない」の言い訳にはならない!

短時間での効率的に勉強するためには、単語帳やメモ帳、ノートなどいつでも引っ張り出せるものにあらかじめ問題を用意しておくと良いでしょう。

しかし「単語帳」だからと言って、限られた単語とその意味を覚えるだけではもったいないことです。
各教科のキーワードになるものを用意したあとは、そのキーワードを中心に「言葉で説明してみる」、「そこから連想するものを答える」など知識と想像力を駆使した自由な方法で学習を進めてみましょう。

たとえば移動中などの時間がないとき、教科書や参考書などを広げることができない場所でも、小さな単語帳・ノートと知識・想像力で効率的な勉強が可能となります。
携帯・スマホ、マンガ、ゲーム、テレビなどはいつの間にか時間が経ってしまうので禁止、もしくは極力止めさせることも時間を賢く使う上で大切です。

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