家庭教師を検討する中で、『オンライン家庭教師』を検討するご家庭も多いのではないでしょうか?
近年の『オンライン家庭教師』の需要がますます高まっており、注目されています。
この記事では、オンライン家庭教師(非対面)と一般の家庭教師(対面)の違いを軸に、メリットやデメリットについてご紹介します。
オンライン家庭教師とは
家庭教師は主に小学生~高校生(浪人生)を対象に、『学校の授業のサポート』『成績アップ』『志望校合格』などを目的に勉強を教えるサービスです。
一般的な家庭教師は、家庭教師の先生が子ども(生徒)の自宅等に訪問し、『対面』で授業・指導が行われます。
一般の家庭教師との違い
『オンライン家庭教師』は、先生が生徒の家を訪問しません。
パソコンやスマートフォン、タブレットなどの機器を利用して、ビデオ通話(インターネット)で先生と生徒がお互いに画面越しで『非対面』で授業・指導が行われます。
オンライン家庭教師は、インターネットの普及や感染症対策の影響で急速な広がりを見せています。
オンライン家庭教師のメリット
先述の通り、一般の家庭教師との大きな違いは、『対面』か『非対面』という違いです。
オンライン家庭教師の場合は、『画面越しのコミュニケーション』となるので、指導方法に違いはあります。オンライン家庭教師だからといって、大きな違いはなく、むしろその違いによる『メリット』も大きいです。
一般の家庭教師(対面)との違いを軸に、『オンライン家庭教師のメリット』についてご紹介します。
先生の違い
【先生の幅が広がる】
一般の家庭教師の場合、先生に自宅へ訪問してもらう必要があるので、先生は生徒の『近隣に住んでいる』という条件に限られます。そのため、担当して欲しい先生を見つけたとしても、近隣に住んでいない場合は授業を受けることはできません。そもそも近隣に家庭教師をやっている先生がおらず、家庭教師のサービスを受けることができない可能性もあります。
オンライン家庭教師の場合、先生が自宅へ訪問することがありません。そのため場所という制限にとらわれずに先生を探すことができるので、全国にいる先生の中から、子どもに合った先生を選ぶことができます。
先生の母数が多いからこそ、『指導実績』『学歴』『性別』『プロの先生』『医学部生』などの条件にあった先生を見つけることができます。
例えば、生徒の志望校出身の先生を選べば、受験に向けて、その学校の具体的な情報を得ることができることもあります。
また、先生と生徒の相性が悪かった場合は、替わりの先生は多くいるので先生変更も容易です。
場所の違い
【場所の制約がない】
オンライン家庭教師は、生徒側も『どこでも指導』を受けることができます。
地方等に住んでいて、近隣に学習塾等の学習サービス施設がない場合でも家庭教師を受けることができますし、海外に住んでいる場合でも日本の教育を受けることができます。
場所の制約がないので地域や地方の教育格差はなくなります。
また、インターネット環境があればどこにいても指導を受けることができるので、自宅だけでなく、カフェや長期休暇中の旅行先などでも指導を受けることができます。どんな場所でも教育を受けられるのはオンライン家庭教師ならではのメリットです。逆に先生の帰省等があった場合でも、オンラインでの授業なのでお休みになることは少ないです。
【保護者が授業を確認できる】
オンライン家庭教師は子どもが『どんな風に授業を受けているか』、『先生がどんな指導しているのか』を保護者が間近で確認することができます。
子どもの近くで授業を確認する事もできますし、その際に子どもと先生の相性を判断することもできます。画面越しの指導なので、必要なら指導中の画面を録画することもできます。
【お互いにリラックスした環境にいる】
オンライン家庭教師は画面越しの指導ため、子どもは緊張しにくく、人見知りな子どもや、学校に行けていない子どもにとっては授業にとり組みやすいです。
家という環境で、画面越しの授業なのでリラックスしつつも、程よい緊張感で授業に臨む事ができます。また、家庭教師側も自宅でリラックスして指導を行うことができます。通常の家庭教師の場合は、移動があるため持ち運ぶ教材の数は限られていますが、先生の自宅なので先生の持っている教材もフル活用できます。
スケジュールの違い
【時間の効率的】
オンライン家庭教師の場合、一般の家庭教師よりも指導時間の幅や柔軟性が高いです。
先生が生徒宅へ訪問する必要がないため、深夜や朝などの時間帯で指導をしてくれることもあります。習い事や用事で忙しい子どもでも場所にとらわれず、空き時間を上手く使って授業を受けられます。スケジュールは家庭教師と家庭との間で調整するので急な予定にも柔軟に対応ができます。
【学習習慣がつきやすい】
オンライン家庭教師は時間を調整しやすく、料金も比較的安価なため、週に複数回の授業を設定することで自宅学習の習慣がつきやすいです。自宅学習の習慣をつけるためにオンライン家庭教師に学習の管理をしてもらうというやり方もあります。
【天候などによる休講がない】
オンライン家庭教師の場合、先生の移動がないので大雨大雪等の天候事情や、交通事情による先生の遅刻や急なお休みはありません。
気遣いの違い
【先生に気遣う必要がない】
先生が自宅に来ないので、先生への来客対応や気遣いが必要ありません。
一般の家庭教師は、先生を自宅に招くので、いつも以上に力を入れて掃除をしたり、お茶やお菓子を準備したり等、気を遣う家庭も多いかもしれません。
オンライン家庭教師の場合は、先生が自宅に来ないのでそういった気遣いをする必要はなく、気遣いという負担はなくなります。また、お掃除は画面に映るお部屋の部分だけで十分です。
安心感の違い
【体調管理面での安心感】
オンライン家庭教師は『非対面』なので生徒と先生の物理的な接触がなく、外出する必要もないためインフルエンザ等の感染症などに罹患するリスクをある程度予防できます。
外部との接触によって、病気に罹患する可能性は否定できません。受験期など、特に体調管理が敏感な時期は、特にメリットだと言えます。
【先生を招かない安心感】
家庭によっては、あまり面識のない人(他人)を『家に入れたくない』ということもあるかもしれません。一般の家庭教師の場合は先生との距離が近いため、『先生と恋愛関係になること』や『先生からのセクハラ』を不安に思う家庭もあります。オンライン家庭教師は、非対面なのでそのような不安はありません。
また一般の家庭教師の場合、トラブルや不安なことが起きたときのために、保護者が在宅していること多いですが、オンラインの場合はそのような不安もないため、保護者の方が家にいる必要もなく、出かけることもできます。
【料金が安いことが多い】
一般的の家庭教師に比べると、オンライン家庭教師のほうが料金は安いことが多いです。訪問がないので交通費もかからず、料金も安価で、時間の自由家庭教師の幅も広いのでコストパフォーマンスが高いです。
【行き帰りの心配がない】
一般の家庭教師にも共通していますが、塾に通う場合は、塾へ送り迎えをすることもあります。送り迎えをする際は保護者の負担になりますし、また、送迎をしない場合でも、塾の帰宅時間は遅くなるので「夜に子どもを出歩かせるのは不安」と考える人もいます。家庭教師の場合は、外にでる必要がないため負担もなく、安心感があります。
オンライン家庭教師のデメリット
一般の家庭教師と違いがあるからこそ気をつけたいこともあります。
生徒の緊張感やモチベーションが保ちにくい
オンライン家庭教師は自宅というリラックスした環境で画面越しの授業なので、生徒によっては集中力や緊張感が途切れてしまうことがあります。
また、一般の家庭教師とも共通しますが、塾のように同年代の子と一緒に授業を受けたりすることがないので、人によってはモチベーションが保ちにくいかもしれません。
お互いの様子を把握しづらく工夫が必要
オンライン家庭教師は画面越しにコミュニケーションを取りながら授業を進めます。
お互いの反応や表情、声の調子等、対面に比べると把握しづらいので『授業をしっかりと理解しているか』『何を理解できていないか』『何に不安になっているか』など、先生側が聞く工夫をしなければなりません。
また、対面の家庭教師に比べると会話も生まれにくいので信頼関係の構築も少し時間がかかります。
環境を整える必要がある
オンライン家庭教師の授業を受けるためには『インターネット環境』『パソコンやスマートフォン・タブレット等』が必要です。
『インターネット回線』やパソコンなどの『機器』を持っていない場合は契約・購入しなければなりません。他にもカメラやマイク・ペンタブレットなどが必要な会社もあります。
貸し出しを行っている会社もありますが環境を整える手間がかかります。
機器トラブル・ネットトラブルの可能性がある
オンライン家庭教師で『機器トラブル』や『ネット回線トラブル』が起こることがあります。
音声が途切れてしまったり、話が聞き取りにくかったり、映像が止まってしまったり、通信自体が切れてしまうこともあります。
ネットワークの通信障害や機器の問題によって授業が止まってしまう可能性があるので、予め想定されるトラブルについては家庭教師側に確認しておくことが大切です。
目が疲れる
長時間の授業の際は目が疲れてしまうので、目の疲れに備えておくことが大切です。
オンライン家庭教師に向いている子ども・おすすめな子ども
オンライン家庭教師は普通の家庭教師とあまり変わりません。
地方や遠方に住んでいる子ども
オンライン家庭教師の利点は、『場所・時間を選ばず、全国の先生から指導を受けられる』ことです。
地方や田舎に住んでいて塾や家庭教師の教育サービスを受けられる機会がない場合でも、インターネットがあれば教育サービスを受けられます。地方や田舎に住んでいる方で教育サービスを受けたい方に向いていますし、有効だといえます。
忙しい子ども
部活や習い事などに取り組んでおり、帰りの時間が遅かったり、通常の塾などの運営時間に合わなかったりする子どもには、時間的制約がないオンライン家庭教師に向いています。
自主的な勉強が管理できる子ども
対面と違い、画面越しなので、サボろうと思えばサボることができるので、自主的に勉強するモチベーションを持っていたり、画面越しの先生、授業に集中できたりする人は向いています。
病気や感染症のリスクを抑えたい
外部との接触が比較的少ないため感染症などの罹患リスクが気になる方にはおすすめです。
人見知り・緊張する子ども
近くに他人や年上の人がいると『緊張して集中できない』、『恐怖心がある』というような子どもにはオンライン家庭教師は有効です。
一般の家庭教師がおすすめな子
対面でないと授業を『サボってしまう可能性のある子ども』や、『保護者も積極的に家庭教師とコミュニケーションを取りたい』など、対面にこだわりがある場合は、対面の家庭教師をおすすめします。
また、面接や小論文対策など特別な対策をお願いする場合も一般の家庭教師が良いかもしれません。
まとめ
ここまでオンライン家庭教師(非対面)と一般の家庭教師(対面)の違いを軸に、オンライン家庭教師のメリット・デメリットについてご紹介しました。
一般の家庭教師、オンライン家庭教師のどちらが優れているというものはなく、どちらも一長一短があります。子どもの向き不向きに合わせて家庭教師を選ぶことが一番です。
家庭教師をお考えの際は、オンライン家庭教師のメリットを知った上で検討してみてくださいね。
コメント