中学受験を目指す小学生のお子様をお持ちの親御様、こんにちは。
今回は、私立「浅野中学校」の評判と、試験の傾向を解説します。
評判
■ 受験
浅野中学校は、栄光学園、聖光学院とともに「神奈川御三家」と称され、難関校の一つです。
特徴としては、出題の傾向が4~5年前から変わってきていて、難易度が高まっています。合格を目指すなら、全体の7割以上、得点したいところです。
科目によって得点の優先順位があり、合計点が同じ場合は、算数・国語・理科・社会の順に得点が優先されます。優先順位が上の科目の得点が高い受験生が、上位となり、合否が決定されることになります。
聖光学院、栄光学園が併願校とされ、滑り止めにはサレジオ学院が選ばれます。
■ 環境
JR・京急「新子安駅」 徒歩8分
敷地の半分以上が自然の林に囲まれた、緑豊かなキャンパス。部活動の種目に対応できる、多くの運動施設が備わっていて、活動スペースは豊富です。
特筆すべきなのが体育館で、神奈川県内有数の設備を誇ります。そのため、各種の競技における公式試合基準を満たしています。
■ 学習
100%の大学進学を前提に、カリキュラムが組まれています。
効率的な学習のためのあらゆる工夫がなされていて、多くの科目に独自作成の自主教材が採用され、授業が展開されます。定着度の低い生徒への対処も手厚く、夏季休暇中の補習や講習会へ指名出席を命ずることもあります。
また、ネイティブスピーカーによる英会話の時間もあります。これは、総合学習として、英語の授業とは別に行われています。
大学受験を突破するための学力養成に重点を置いた学習内容で、授業が構成されているといえるでしょう。
■ 生徒
第三代からの学校長は全員がOBであり、卒業後もOBとのつながりが非常に強いのが特徴です。
ほぼ全員が大学進学を選択し、平成26年度の東京大学現役合格者は25名と優秀な実績を修めています。他には関東圏内の国公立、私立大学に進学する生徒が多いです。
OBの存在が大きいため、在校生が自分の将来を考える機会が多く、多くの生徒がはっきりとした目的意識を持って進学しています。
出題の傾向と対策
■ 算数
120点満点/50分
大問は6~7問、時間の割には問題数が多いので注意が必要です。
算数は、各科目の合計点が同じときは、最も優先される科目です。よって、ここでできるだけ高得点をあげることは合格につながります。
大問1では、計算力が必要な複雑で手のかかる計算問題が多く出されます。また、考え方の記述を求める問題もあり、いろいろな面から実力を試される出題構成となっています。典型的な問題を繰り返し演習して、確実に得点をとっていくことと、過去問で時間の配分に慣れておくことが大切です。
■ 国語
120点満点/50分
大問3~4問。
ここ数年、文章量が増えている傾向です。
「自由記述」が出題されるのが、この学校の大きな特徴。100字~120字程度で自分の意見や考えを記述させる問題です。
気を付けたいのは、文章量の多さ。問題文も長いですが、選択問題の選択肢の文章も長いので、読むことだけで時間をとられないようにする必要があります。
大人向けの長文に対する抵抗感をなくしておくこと、また読むだけでなく自分の意見を書いてみるとよいでしょう。
■ 理科
80点満点/40分
大問数は5問程度。
理科は、例年、高い得点域でハイレベルな争いになります。
図やグラフを駆使する問題がとても多く、他の学校にくらべその傾向はかなり強いです。問題は、物理、化学、生物、地学の各分野から偏りなく出されます。
図やグラフを使った問題に数多く触れ、経験しておくことは絶対に必要です。また、同じ難易度の栄光学園、聖光学院の過去問にチャレンジするのもメリットがあります。
■ 社会
80点満点/40分
大問数は4問程度。
点数で差をつけるのが難しく、理科と同様、高得点での争いとなる科目です。
知識のつめこみや、単なる暗記だけではクリアできない、長文の問題や100字程度の記述問題などが多く出されます。語句を正しい漢字で書かないと正解にならない、漢字指定の出題も目立ちます。
対策としては、聖光学院の過去問などを参考に、読み取り問題に慣れること。またふだんから記述問題を多くこなし、要点を解答に入れるコツを身につけておくとよいでしょう。
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