中学受験を目指す小学生のお子様をお持ちの親御様、こんにちは。
今回は、私立「渋谷教育学園渋谷中学校」・通称「渋渋」の評判、試験の傾向と対策を解説します。
評判
■ 受験
一般生と帰国生の募集があります。一般性は、2月に3回(例年1日、2日、5日)の募集です。渋谷教育学園渋谷中学校が第一志望のときは、都立の中高一貫校、国立付属などとしばしば併願されます。また校風が似ているため、公文国際を受験する生徒も。御三家、市川、渋谷幕張などとも併願して受験されることが多いです。
帰国生は例年1月27日が試験日となります。慶応湘南藤沢、系列校の渋谷幕張に次ぐ難易度となっていますので、それらの学校と併願されることも多いです。一般生、帰国生ともに、高校からの募集はしていません。
■ 環境
JR山手線・埼京線・湘南新宿ライン/地下鉄銀座線・半蔵門線・副都心線/東急東横線・田園都市線、京王井の頭線「渋谷駅」 明治通りを原宿方面へ徒歩7分
地下鉄千代田線・副都心線「明治神宮前駅」 明治通りを渋谷方面へ徒歩8分
渋谷という都会の真ん中に位置しているため、校舎は縦が長く横に狭くなっていて、見た感じは、学校よりもオフィスに近い印象です。体育館が2つとテニスコートがあり、登戸にグラウンドもあります。
■ 学習
目標は「自調自考」(自ら調べ自ら考える)。特に熱心なのが英語の学習で、ユネスコスクールにも認定され、グローバルな人材育成に力を入れています。
国内海外問わず、大学への進学を推進しています。受験に関しては、高2で文系・理系の選択があり、高3の夏になる前には受験範囲をすべて終え、実践的な演習に移るという流れになっています。
■ 生徒
掲げられた「自調自考」の精神をしっかり守り、日々の勉強をきちんとこなしつつ、高3の夏までは部活に打ち込み、文化祭を大いに楽しむ生徒が多いです。そして、最後の半年間は勉強に集中する、そのけじめのつけ方と切り替えは見事です。
自由な校風が、それに伴う責任感をもたらします。自分の好きなことを追求し、のびのびと実現できる学校なので、特定の分野を極める生徒や、個性豊かな生徒が多く、卒業後もさまざまな分野で能力を発揮しています。
出題の傾向と対策
■ 算数
100点/50分。
大問1・・小問集合、大問2~4・・応用問題
大問1(6)と、大問4については、ここ数年は考え方も書くよう求めています。特殊算(割合と比、場合の数など)は必須。図形は立体・平面ともに出題されます。図形問題の演習をするときには、頭の中で図をイメージして、書けるようにしておきましょう。
問題集で見られるような典型的な問題ではなく、出された問題を自分で典型的な問題に結びつけて考えるパターンです。問題のボリュームも多いので、全体をみて時間の配分をしてからとりかかることが重要です。
■ 国語
100点/50分。
物語文と論説文の2つが出されます。普段の勉強で、漢字の書き取りと語句の意味はしっかり身につけておくことです。大問1の物語文は、主人公が受験生と同じくらいの年齢であることが多く、心情を把握させるなど、一般的な出題となっています。大問2の論説文は、冷静に順を追って読んでいけば、決して難易度の高い文章ではありません。
演習では間違えたところ、わからないところはしっかりと理解して自分のものにし、自分の中で解き方のパターンをつかみましょう。記述は、文字数に上限と下限があるため、要点のみを抜き出す練習が必要です。
■ 理科
50点/30分。
大問が3つで、それぞれ長文ですので、時間をかけすぎないように。会話形式の出題が多く、今まで聞いたことのない話や、見たことのない図も出てきます。蓄えた知識を問うよりも、その場で考える力を試す出題が多いので、全く解答できなかった、ということもないとは言えません。対処としては、問題集から得られる知識は最低限、憶えること。実験などは、ただ憶えるだけでなく、その意味を考えて理解するようにします。また、ふだん見過ごしている自然現象や、科学的な出来事に関して、なぜそうなるのか、と疑問を持つことが大切になってきます。
■ 社会
50点/30分。
大問は3つ。歴史、地理、公民、時事の各分野が、別々ではなく、融合した問題となっている場合が多いです。基礎的な知識が問われるので、ここで確実に点をとっておきたいところです。
記述問題も、例年2~3問は出題されます。たとえ的外れでも、解答することが大切。書くことは慣れなので、普段から記述問題に触れ、数をこなしましょう。
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