知りたい！《洗足学園中学校》のすべて。 評判と出題の傾向・対策まるわかり

中学受験を目指す小学生のお子様をお持ちの親御様、こんにちは。
今回は、私立「洗足学園中学校」の評判と、試験の傾向を解説します。

洗足学園中学高等学校HP

評判

洗足学園中学校は、神奈川県川崎市にある中高一貫の女子校です。
キリスト教の精神に基づいた教育を行っており、
「謙虚に自分を見つめ喜んで奉仕できる慈愛に満ちた人間」
「常に成長を目指し努力し続けられる人間」
「世界で活躍できる能力を有した人間」
の育成を行っています。

【受験】

募集は帰国生20名を含めて240名。
一般受験は2教科4教科の選択制で3日間の入試日程があり、帰国生入試は英語・国語・算数の筆記試験と英語の面接、または英語の筆記試験と英語の面接による受験があります。
洗足学園中学校が第一志望の場合、品川女子中学校や田園調布中学校がおさえになります。
また、洗足学園中学校は、鴎友中学校や横浜雙葉中学校、横浜共立中学校のおさえになります。

【環境】

JR南武線「武蔵溝ノ口駅」、東急田園都市線「溝の口駅」徒歩6分の場所に位置していて、学習施設も運動施設も全てが理想の教育環境を具現化した施設です。
外部からの自然光をたくさん取りこめるつくりになっていて、明るく開放的な雰囲気が特徴です。また、木材を使用し、曲線で構成された校舎は、優しく温かみのある空気を作り出しています。
体育館やグラウンドも充実していて、さまざまなスポーツに対応しています。

【学習】

英語教育に特に力を入れており、世界で活躍できる能力を育成します。
少人数授業やネイティブスピーカーによる英会話授業に加え、留学にも積極的です。
多岐にわたるプログラムを取り入れており、生徒に多くの留学の機会を与えています。
また、2年前に大幅な学習プログラムの変更に踏み切り、学んだ知識を活きた知識として定着させ、現実的課題の中で広げ、多様な考え方の中で深化させていくための「立体的な」授業を行っています。
音楽教育にも力を入れており、バイオリン・トランペット・クラリネット・フルートの中から1つの楽器を全員が習得します。

【生徒】

チャリティーコンサートやチャリティーマラソン、募金活動などの奉仕活動を生徒が自主的に行っています。
また、体育祭や学園祭も生徒が運営しており、自主性が非常に重んじられています。
卒業後も、成人を祝う会や三十路の会などさまざまなイベントがあり、洗足学園が生徒一人ひとりにとっての心のふるさとになっていることがうかがえます。

出題傾向

【算数】

50分100点満点の試験で、例年第1回入試から第3回入試まで問題構成にほとんど違いはなく、計算問題2題、一行問題が8題、応用問題が2～3題の構成。
計算問題と一行問題は確実に得点することが必要です。
相似や比に関する問題、仕事算などの特殊算、図形や速さの問題が頻出なので、基本問題の演習を積み重ねておくことが大切です。
応用問題に関しては、女子校の中でもトップクラスの難易度です。
途中式を記入し、部分点を少しでももらうことができるかがカギになります。

【国語】

50分100点満点の試験で、例年論説文と文学的文章の2題構成です。
文章量も7000字程度と非常に多く、設問内容も読み取りづらい問題が目立ちます。
解ける問題から優先的に解き、試験時間内にいかに早く正確に解いていけるかが重要です。
記述問題も多く出題されるため、多くの情報を端的にまとめる力が試されます。
記述問題は配点の高い問題であるため、あらかじめ過去問などで徹底的に練習しておくことが必要です。
漢字の読み書きやことわざ、慣用句、故事成語も幅広く学習することが大切です。

【理科】

社会と合わせて60分の試験で、75点満点の試験です。
物理・化学・生物・地学からバランスよく出題されます。
計算問題も出題されますが、複雑な算数の問題とは違い、基本事項を押さえていれば対応できます。
実験や観察、観測に関する問題を中心に演習を行い、知識の定着をはかることが重要です。
洗足学園中学校が第一志望の人は、同一年度の試験に同じ単元の問題は出ない、ということを覚えておく必要があります。
翌日に受験する場合は、異なる単元の復習をしましょう。

【社会】

理科と合わせて60分の試験で、75点満点の試験です。
地理・歴史・公民からバランスよく出題されます。
歴史の分野に関しては、文化史や経済史、政治史など1つの分野に特化した問題が出題され、年表や史料が頻出です。
地理分野に関しては、統計資料や地形図を確認し把握しておく必要があります。
記述問題も出題されるので、知識と知識を結びつけながら説明する力が試されます。