今回はサクシードでも数多くの生徒さんが志望されている
関西大学第一中学校についてまとめてみました♪
関西第一中学校
受験要項
募集人数 約240名
受験方法 筆記試験・面接試験
出願時に以下の(1)、(2)いずれかを選択したうえで受験ができます。
(1)2教科(国語・算数)型
2教科(国語・算数 各100点)の合計点×2(計400点)
(2)4教科(国語・算数・社会・理科)型
以下の(A)、(B)いずれか高い方の点数を得点とします。
(A) 2教科(国語・算数 各100点)の合計点×2(計400点)
(B) 4教科(国語・算数・社会・理科 各100点)の合計点(計400点)
合否は2教科型受験者と4教科型受験者を同列、高得点順に並べたうえで、決定します。
入試データ
年度 | 募集人員 | 受験型 | 受験者数 | 合格者数 | 合格最低点 | |
2014 | 約240人 | 男子 | 2教科型 | 36 | 25 | 224/400 |
4教科型 | 147 | 110 | ||||
女子 | 2教科型 | 27 | 14 | 220/400 | ||
4教科型 | 139 | 114 | ||||
2015 | 約240人 | 男子 | 2教科型 | 57 | 33 | 263/400 |
4教科型 | 165 | 113 | ||||
女子 | 2教科型 | 38 | 27 | 248/400 | ||
4教科型 | 112 | 90 | ||||
2016 | 約240人 | 男子 | 2教科型 | 66 | 36 | 256/400 |
4教科型 | 157 | 97 | ||||
女子 | 2教科型 | 45 | 30 | 256/400 | ||
4教科型 | 148 | 106 | ||||
2017 | 約240人 | 男子 | 2教科型 | 62 | 38 | 266/400 |
4教科型 | 151 | 97 | ||||
女子 | 2教科型 | 45 | 25 | 266/400 | ||
4教科型 | 137 | 102 |
進路について
・原則として全員が関西大学第一高等学校に進学します。
・併設高校への進学の際に重視する基準→3ヶ年の学業成績、遅刻・欠席数、生活態度の順に重視します。
部活動について
【運動部】陸上競技部・水泳部・ソフトテニス部・卓球部・準硬式野球部・柔道部・空手道部・バスケットボール部・バレーボール部・ラグビー部・剣道部・サッカー部
【文化部】科学部・ESS・美術部・交通研究部・生物部・料理部・茶華道部・文芸部
【特別部】ブラスバンド部・放送部
傾向と対策
・算数
∗絶対に解けるようになるべき頻出単元∗
・計算の工夫
・旅人算
・水量の問題
・立体の移動、切断
・面積比、比の利用
数と計算の問題について
例年計算問題は3~6題出題されていて、また倍数・約数といった数の性質に関する問題が出題されることもあります。工夫して計算をする問題も頻出です!この問題に関しては完全にパターンが決まっているので何回も色々な問題を解きこんで完璧にしておきましょう♪
例題
(1)1とその数以外に約数がない整数を素数といいます。たとえば3の倍数は1と3だけなので3は素数です。
10以上30以下のすべての素数の和を求めなさい。( )
2017年度大問3より
解説
10以上30以下の素数は11,13,17,19,23,29なので全て足して112
文章題について
比や割合に関する問題や、規則性の問題、場合の数などがよく出題されています。また特殊算が様々な形で出題されるので、問題集できちんと練習しておくことが必要です。この単元では旅人算が頻出です!旅人算は他の学校でもかなり出やすい分野になるので確実に得点源にしておくようにしましょう!
例題
P地点から4kmはなれた所にQ地点があります。上のグラフは太郎君が8時ちょうどにP地点を出発してからQ地点に行きすぐに折り返してP地点に戻り、15分休けいして、またQ地点に向かう様子を表したものです。
次の問いに答えなさい。
(1)太郎くんの移動する速さは時速何kmですか。(時速 km)
(2)花子さんは、8時にQ地点を出発し、時速4kmの速さでP地点に向かいました。
3回目に2人が出会うのは、何時何分ですか。( 時 分)
2016年度大問7より
解説
(1) グラフより太郎君は15分で4km進む。
よって、太郎君の速さは4÷15/60=16km
(2) 花子さんは1時間=60分で4km進むので、グラフに書き加えると下の図のようになります。これより3回目に出会ってから60分までに2人で合計4km進むのでこの時間は4÷(16+4)×60=12よって、
8時+60分-12分=8時48分
例題
冷たい水が入った深さ50cmの水そうにジュースの缶を入れて冷やします。
大小2種類の缶を1本入れたとき、それぞれ下図のようになります。
ただし缶全体が水に入っているものだけを数えます。
(1)小さい缶だけを入れた場合何本目を入れたときに初めて水があふれますか。
( 本目)
(2)大小2種類の缶を何本ずつ入れると水そうの水はちょうどいっぱいになりますか。
大きい缶( 本) 小さい缶( 本)
2016年度大問8
解説
(1) 小さい缶を1本入れるごとに、水面の高さは、17-8=9(cm)ずつ上がります。
水があふれるまで残りは50-8=42(cm)なので、初めて水があふれるのは、
42÷4=10あまり2より、10+1=11(本目)を入れた時となります。
(2) 大きい缶を1本入れるごとに、水面の高さは17-8=9(cm)ずつあがります。
大きい缶を1本入れ、小さい缶を入れていくと、(42-9)÷4=8あまり1より
水そうの水はちょうどいっぱいになりません。大きい缶を2本入れ、残りは小さい缶を入れていくと(42-9×2)÷4=6(本目)でちょうどいっぱいになります。
図形について
複合問題の面積や、水を題材とした体積の問題、また立体の切断に関する問題が多く出題されています。
立体の切断の問題は苦手になりやすい問題かつ、色々な学校の受験問題で出てくる難敵です・・・
日々の学習でも常に頭の中で形を想像しながら自在に立体を動かせるように特訓しましょう!
全体的にみると
それほど難解な問題はありませんが、内容は応用的な問題が多く、
よく考えながら正確な解答を作る必要があります。
文章題と図形の問題については考える問題が多く、50分以内で解くには日頃から練習が必要となります。
日々の学習の中でも常に時間を意識して問題を解くようにしましょう。
国語
長文問題について
論説文、説明文、物語文、随筆から計2題出題されています。
課題文がかなり長く、出題内容も幅広いです。
長文を読み慣れるとともに、自分のことばでまとめる力が必要です。
同じ偏差値帯の学校に比べると文章が若干長いです。
本文から抜き出すのではなく自分の言葉で書く問題が出題されるのである程度書く力が必要です。
難易度的にそこまで高いわけではないですが、すばやく解く必要があります。
記述問題と記号問題でそこまで点数が大きく変わるわけではないので、
あまり国語が得意でない生徒さんの場合は先に記号問題から解いたほうが得点が上がるかもしれません♪
漢字の問題について
例年、書きとり問題が出題され熟語に関する問題なども
出されることがあります。
2015年度は誤字の指摘、訂正が大問で出題されました。
漢字そのものの意味も意識して覚えるようにし、ていねいに書くように心がけましょう。
漢字が毎年20/100点でるので漢字は完璧に学習しておきたいです。
合格最低点から逆算すると漢字が満点の場合45/80ほどとれれば良いのでかなり
楽になります。
例題
次の各文には使い方の間違った漢字が1字ずつあります。間違いの漢字を抜き出し、
正しい漢字に直しなさい。
① 他の国で加工した制品を輸入する。 ( → )
② 幹線道路を整備した功積をほめたたえる。 ( → )
③ 市場に流通している商品の品質は保障できる。 ( → )
④ 植物の調査研究のためにすすきの郡生地をたずねる。( → )
⑤ 自分から進んで家の手伝いをして、親考行に努めよう( → )
2015年度 大問3
解答
① 制→製
② 積→績
③ 障→証
④ 郡→群
⑤ 考→孝
全体的に見ると
長文の読解力と表現力が不可欠。毎日1題ずつでも読解問題にじっくり取り組みましょう。
漢字についても、日常の積み重ねが大切です。
ほとんどが記号・書き抜きの問題ですが、1問だけ自分の言葉で説明する問題が含まれています。
どこの学校の入試にも言えることにはなりますが、国語の入試対策として時間配分が鍵になると思われます。
過去問を繰り返し解くことでペース配分をつかむことが求められます。
社会
地理的内容について
日本の自然や気候・地形・農水産業• 工業に関する問題が多く、
特定の ある地域についてかなり細かく問われることもあります。
また、地図や統計などもよく使われているので、日常の学習をするときには地図帳や資料集使うよう にしましょう。
さらに、大間1題が地形図に関する出題となっている年度もあるのでしっかりとした対策が必要です。
歴史的内容について
広い時代にわたって出来事を問う問題と、ある時代(テーマ)にしぼって問う問題とに大別できます。人名や語句は漢字指定の記述式も多く、正確に覚えなければいけません。また,史料や写真などが使われることもあるので、代表的なものは参考書や資料集などでよく確認しておくことが大切です。
公民的内容について
日本国憲法や日本の政治のしくみに関する問題が多い。他には近年の世
界の動きや出来事,地球環境•国際機関などについても出題されている。
重要な用語•語句やその意味は正確に覚えておくことです。
全体的に見ると
50分の試験時間で70問前後の問題を解かねばならないので、時間配分に気をつけましょう。
出題内容も変化に富んでいるので、各分野とも語句、人名、地名の整理は欠かせません。
また、地名や人名はほとんど漢字で書くことが要求されるので、ふだんから正確に書けるよう心がけておきましょう。
理科
物理的内容について
計算問題がよく出題されています。出題される内容は幅広いが、難解な問題は少ないので、まずは基本に忠実にマスターしていきましょう。
化学的内容について
標準的なレベルなので、教科書の内容をしっかりと身につけておくことで十介に対応できます。実験器具の使い方、もののとけ方、水よう液と物質の反応などの基本事項は復習しておきましょう。
生物的内容について
植物に関する問題と動物に関する問題がほぼ均等に出題されています。食べられる果物や身近なものの原材料などについても出題されているのでふだんの生活の中から自分なりに図鑑などで調べておきましょう。
地学的内容について
特に単元の偏りはなく、幅広く出題されているが、環境問題などの出題が見られます。最近話題になっている異常気象、地震などにも関心を持っておきましょう。
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